「スキコン」の愛称で代表的な商品でもある、「アルビオンのスキンコンディショナー」と「ナチュリエのハトムギ化粧水」。どちらも「ハトムギエキス」を使っている化粧水で、アットコスメや雑誌でも長年ランキング入りしている人気の高い商品です。
今回は、こちらの2つのスキンコンディショナーを比較して、成分や使用感にどのような違いがあるのかを徹底検証します。
●目次:項目をクリック 1.スキコンを成分で比較 2.スキコンを使用感で比較 3.スキコンをコストで比較 4.保湿感を水分・油分測定器で比較 5.ニキビ・肌荒れ効果の比較 6.結局どっちのほうがいいの? 7.スキコンはどこで買えるの? 8.まとめ |
スキコン化粧水を成分で比較
値段も大きく違う2つのスキコンですが、化粧水の成分にはどんな違いがあるのでしょうか。
アルビオン スキコン |
ナチュリエ ハトムギ化粧水 |
|
消炎・保湿 |
◎ |
〇 |
抗炎症作用 | ◎ | ◎ |
その他効果 | ◎ | △ |
■消炎・保湿効果
ヨクイニンエキスとハトムギエキスの違い
同じハトムギ種子から得られるエキスですが、2つの表示名称を持ちます。
・「ヨクイニン(生薬由来名)」とは、イネ科植物ハトムギ(ヨクイニン)の種子から種皮を取り除いたエキス。
・「ハトムギエキス(植物由来名)」とは、ハトムギの種子から得られたエキス。
ヨクイニンエキスは漢方としてよく使われ、新陳代謝の促進や、皮膚を修復再生させる高い効果を持ち、ニキビや肌荒れに効果的です。
また、アルビオンでは国産ハトムギの中で、「ヨクイニン」として唯一認められた北海道で栽培されたハトムギを使用しています。
■抗炎症作用
グリチルリチン酸ジカリウムとは
グリチルリチン酸ジカリウムは、漢方の原料としても知られる「甘草(カンゾウ)」の根に含まれ、抽出生成された成分です。
優れた抗炎症作用を持ちながら、肌への刺激が少ない成分として、薬用スキンケア商品に配合されていることが多いです。
■その他の効果
素肌と向き合いすこやかな肌へ導く
アルビオンのスキコンには、その他にも美肌に期待できる成分が数種類配合されています。
✓グルタチオン(メラニン色素の生成を抑制)
✓ハマメリスエキス(キメを整える)
✓マロニエエキス(血行促進・消炎作用)
✓カラギーナン(保湿・ハリを与える)
■2ブランドのスキコンの全成分
アルビオン スキコンの全成分 グリチルリチン酸ジカリウム、精製水、エタノール、1,3-ブチレングリコール、グルタチオン、ハマメリスエキス、ヨクイニンエキス、l-メントール、カラギーナン、セスキオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、無水エタノール、エチルパラベン、プロピルパラベン、ムチルパラベン、香料 |
ナチュリエ スキコンの全成分 水、DPG、BG、グリセリン、ハトムギエキス、グリチルリチン酸2K、(スチレン/アクリレーツ)コポリマー、エタノール、クエン酸、クエン酸Na、メチルパラベン、プロピルパラベン |
スキコンを使用感で比較
アルビオン スキコン |
ナチュリエ ハトムギ化粧水 |
【テクスチャー】 サラサラしていて、みずみずしい。 |
【テクスチャー】 バシャバシャ系でさっぱりしている。 |
【香り】 やわらかいフローラルブーケの香り。 (香料あり) |
【香り】 無し。 (無香料) |
【うるおい・保湿力】 さっぱりしているのに、ふっくらうるおう。 |
【うるおい・保湿力】 乾いた肌がみずみずしくうるおう。 保湿力は持続性が弱く、次第に乾きを感じる。 |
【肌なじみ・浸透力】 抜群の浸透力で、手に出すと手の平に浸透していくほど。ハンドプレスすることで、より肌内面に水分が入り込む。 |
【肌なじみ・浸透力】 最初は浸透感があるが、一定量以上は浸透せず、肌表面に残る。 |
【刺激】 赤ニキビ部分への刺激を感じなかった。 |
【刺激】 赤ニキビ部分への刺激を感じなかった。 |
【3日後の肌の調子】 肌表面に水分が残ることなく、サラサラした肌に。 |
【3日後の肌の調子】 みずみずしい肌に。 |
口コミの中には、スキコンで「刺激を感じる」というコメントを見かけることがあります。
成分の中に「エタノール」が含まれるので、そこに反応することが、敏感になっている肌に刺激を感じる原因かもしれません。
心配な場合は、販売店でパッチテストを行うことや、ハトムギエキスを使用した化粧水の中でも、無添加処方の製品をおすすめします。
スキコンをコストで比較
アルビオン スキコン |
ナチュリエ ハトムギ化粧水 |
【価格・容量】 ・100ml ∟3,850円(税込) ・165ml ∟5,500円(税込) ・330ml ∟9,350円(税込) |
【価格・容量】 500ml ∟715円(税込) |
【1本の使用目安】 約1~1ヶ月半 (165ml) |
【1本の使用目安】 約5ヶ月 |
【1ヶ月のコスト】 約5,500円 (165ml) |
【1ヶ月のコスト】 約130円 |
このコスト表を見る限りでは、ナチュリエのハトムギ化粧水は低価格で容量も多く、魅力的に感じます。
一方で、アルビオンのスキコンは、3サイズ展開の中で、最も売れているのが一番大きい330mlのビックボトルとのこと。※公式サイトより抜粋
値段に負けない美肌への働きと、品質にこだわったアルビオンのブランド力こそ、愛用者が多い理由だと言えますね。
水分・油分測定器を使って、
スキコンのうるおい感を比較
肌測定器(スキンチェッカー)を使って、水分量と油分量をスキコンの【使用前・使用後】に測定してみました。
アルビオン スキコン |
ナチュリエ ハトムギ化粧水 |
|
使用前 | 水分量/30 油分量/37 |
水分量/44 油分量/6 |
使用後 | 水分量/73 油分量/05 |
水分量/65 油分量/36 |
余分な皮脂を抑え、水分量がUPした
「アルビオン スキコン」
分かりやすく数字が出たのがアルビオンのスキコンで、水分量が上がり(↑)、油分量が下がる(↓)という結果が。
これは、肌荒れやニキビの原因にもなる乾燥や余分な皮脂を抑え、肌バランスを整えたということになりますね。
アルビオンのスキコンには、水と油の両方をなじませるオイルが配合されており、さっぱりしているのに、しっとりスベスベになる仕上がりは、このオイルによる効果によるものだそうです。※公式ページより抜粋
対するナチュリエのハトムギ化粧水は、アルビオンほど、水分量があまり上がらない結果に。
しかし、500㎖という大容量なので、惜しみなくバシャバシャ重ね付けできることや、コットンにたっぷり染み込ませてパックすることで、より効果的に水分を補うことができます。
ニキビ・肌荒れへの効果を比較
まず、大人のニキビや肌荒れが出来る原因について解説します。
ニキビ・肌荒れの特徴
✓生理前後の時期に出来やすい
✓乾燥でトラブルを起こす
✓繰り返しできる
✓跡が残りやすい
思春期ニキビと大人ニキビの大きな違いは、「乾燥」からトラブルが起こりやすいということです。根本的な改善をしなければ、一時的なケアに過ぎません。
大人ニキビの特徴を知り、正しく継続的にスキンケアを行うことで、肌バランスが正しく整い、ニキビができにくい肌へと改善されます。
スキコンの成分力は?
アルビオン スキコン |
ナチュリエ ハトムギ化粧水 |
|
ニキビ・肌荒れへの成分 | ◎ |
○ |
保湿成分 | ◎ | △ |
ニキビ・肌荒れに効果的なのはどっち?
どちらのスキコンにも、消炎成分(ニキビの炎症を抑える成分)の「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されていますので、ニキビ・肌荒れに効果的です。
上にも書きましたが、アルビオンのスキコンに含まれる「ハトムギ(ヨクイニンエキス)」には新陳代謝を促し、皮膚を修復再生させる働きがあり、ナチュリエのハトムギ化粧水に含まれる「ハトムギエキス」より高い効果を期待できます。
また、ヨクイニンエキスは、美白や保湿効果にも優れているので、ニキビだけでなく、ニキビ跡にも有効的と言われています。
保湿に効果的なのはどっち?
大人の肌荒れや大人ニキビに重要な【保湿力】は、ナチュリエのハトムギ化粧水では物足りないかもしれません。
また、アルコール成分も結構入っているので、付けた後スーッとして、肌が渇くような感じがするでしょう。肌の火照りを防いだり、引き締め効果には良いのですが、大人の肌に、たっぷりとうるおいを補う保湿力は、非常に大切です。
皮脂を抑えるばかりで、必要な油分も取り除いてしまうと、角質層の水分が大量に蒸発し、角質は古く硬くなり、細くなった毛穴は少量の皮脂でも詰まらせてしまい、結果的にニキビが発生してしまいます。
保湿力が物足りない場合は、ハトムギ化粧水のあとに、保湿系の美容液や乳液、クリームなどのアイテムをプラスしてあげてください。
スキコンの他に、ニキビ・肌荒れに特化した成分を配合している化粧水はこちら。どれも各ブランドを代表するような人気アイテムです。
※肌荒れが起こっている肌は、非常に敏感な状態になっています。まずは、トライアルセットで試してみてください。
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さっぱり+保湿のロングセラー化粧水!
オルビス クリア
無添加のニキビケア化粧水
ファンケル アクネケア
最新型のビタミンC誘導体を配合
エトヴォス 薬用アクネ
富士フイルムのニキビケア
ルナメアAC
また、ニキビ・肌荒れケアの有効成分としては、「ビタミンC」が配合されていることも大切です。下の記事では、ビタミンCの種類や特徴もあわせて解説してありますので、化粧水選びの参考にしてください。
結論:スキコン、総合的に見るとどちらがいいの?
コスパでは「両方」
500㎖の大容量で約650円(オープン価格)のナチュリエのハトムギ化粧水は、とにかく安いので使用量を気にせず、バシャバシャと使えるところがポイントです。フェイスケアに留まらず、ボディや頭皮ケアとして使用する人もいるので、使い方も多種多様。
しかし、実際に使い比べてみたときに、アルビオンのスキコンと同様の使用感や効果を期待できるかと言えば、残念ながら劣ってしまいます。そういった意味では、アルビオンの「高価であっても効果の高さを求める」、ナチュリエの「安価で惜しみなく使える」、どちらも選択としては◎です。
成分だと「アルビオン スキコン」
値段の通り、アルビオンのスキコンの方が、肌の大事な要素である「水分」「油分」のバランスを整えるべく、皮脂を押さえながら保湿する効果があります。(上の水分・油分測定器の項目でも実証済み。)
大人の肌荒れやニキビには、炎症や皮脂を抑制するだけではなく、しっかり保湿をして乾燥を防がなければいけません。
アルビオンのスキコンには、保湿成分もしっかり配合されていることで、刺激を受けた肌や乾燥した肌にうるおいを与えてサポートする、嬉しい働きが期待できます。
スキコンはどこで買える?
アルビオンには残念ながら、公式通販がありません。基本的な購入場所は、下記のとおりです。
●化粧品専門店 ●百貨店 ●アルビオンドレッサー(店舗) ●公式以外のオンラインショップ |
公式通販サイトがないのは不便ではありますが、販売元を限定し、専門教育を受けた美容スタッフがいる対面接客・販売を貫いているようです。店舗が近くにない・時間がない場合は、公式サイト以外のオンラインショップを利用する場合が多くなると思いますが、送料がかかるショップが多いことはデメリット。
その中でも、コスメデネットという化粧品の総合オンラインショップでは、【送料無料】で購入することが出来ます。
ナチュリエのハトムギ化粧水は、ドラックストアに目を引く価格で販売されていますが、ドンキー・ホーテだとより安価で売られてるので、是非チェックしてみてくださいね。
まとめ
アルビオンのスキンコンディショナーとナチュリエのハトムギ化粧水 スキンコンディショナーを様々な項目で比較してみました。
スキンケアの方法や値段、効果などに違いはありますが、それぞれのスキコンに良さがあることは間違いないです。
フェイススキンケアの中でも、化粧水は(導入液・ブースターなどを除いて)一番最初に付けるステップになりますので、慎重に選びたいですね。また、肌荒れやニキビができた肌に効果を出したいという方は、一時的な解決だけではなく、根本的に肌の見直しをすることが大事になります。
肌荒れやニキビができている肌は、非常に敏感な状態になっています。まずはトライアルセットで、数日間お試ししてみることをおすすめします。スキコン含め、大人ニキビや肌荒れとうるおいを両立した化粧水を上手に使い、毎日の肌を健やかに保ちましょう。