マルチに働く万能成分!ピュアビタミンC・ビタミンC誘導体の効果と種類

知ってた?万能成分の「ビタミンC」

多くの化粧品で目にする「ビタミンC配合化粧水」。ビタミンCといえば高い美肌効果が認められており、美肌成分の代表格とも言われる成分ですよね。「肌に良いからビタミンC配合コスメを買ってみた!」という人は多いと思いますが、具体的にどんな効果があるのか知っていますか?

実は、ビタミンCは、たくさんの肌トラブルを解決に導いてくれる、超万能成分なんです。特にニキビや毛穴、くすみなどの肌悩みが多い春夏の時期には絶対に取り入れるべきでしょう。

そんなビタミンCに期待できる効果や、ビタミンCの種類など、皆さんが知っておくと必ず得をする「ビタミンC」についてまとめて紹介していきたいと思います!

●目次:項目をクリック

1.ビタミンCに期待できる効果
2.化粧品に使われているビタミンC
3.ビタミンC誘導体の種類
4.進化型ビタミンC誘導体
5.結論:おすすめビタミンCは「VCエチル」

ビタミンCに期待できる効果

ニキビ・ニキビ跡ケア

ニキビは、毛穴の中に皮脂が詰まり、炎症を起こすことがトラブルの始まり。詰まった皮脂が酸化し、「アクネ菌」が増殖することによって、炎症が悪化します。

ビタミンCには、「抗酸化作用(皮脂の酸化を抑える作用)」と、「皮脂抑制作用(皮脂分泌を抑える作用)」があります。また、「消炎作用」「抗炎症作用」もあるため、炎症を抑えたり、炎症が起きにくい肌に導く作用を持ち、ニキビそのものの予防・改善が期待できるのです。

さらに、色素沈着の原因となるメラニンの生成を抑制する効果や、コラーゲンの生成を促進して肌のターンオーバーを促す効果も。ニキビがニキビ跡となってしまうのを防ぐ効果が期待できます。

美白ケア

基本的には、ニキビ跡の改善と同じく、メラニンの生成を抑制したり、ターンオーバーを促すことで、日焼けによるシミやくすみ、そばかすなどを予防します。また、メラニンを還元する効果もあり、出来てしまったシミにも効果が期待できます。

毛穴ケア

毛穴の開きや毛穴の黒ずみ、角栓は、皮脂分泌や皮脂が酸化することが原因といわれています。そのため、皮脂抑制効果や抗酸化作用のあるビタミンCは、非常に有効的。また、肌のコラーゲンが減少し、ハリが衰えることによって起こる「たるみ毛穴」にも、ビタミンCのコラーゲン生成促進作用が働いてくれます。

上記のような効果が期待できることからも、ビタミンCは、スキンケアに欠かせない成分なのです。

 

化粧品に使われているビタミンC

化粧品に使われているビタミンCには、「ピュアビタミンC」と呼ばれるビタミンCそのものを配合したものと、「ビタミンC誘導体」という肌に浸透しやすい形に改良されたものがあります。

#ピュアビタミンC

ビタミンCは“肌に直接付けても浸透しにくい”という欠点があり、ビタミンCを高濃度で化粧品に配合させることは、実は大変難しいと言われています。

最近は、ビタミンCをそのままの状態で、高濃度・高浸透で安定した状態でダイレクトに届けられるように改良され、「ピュアビタミンC」として化粧品に配合されることも増えてきましたが、まだそんなに多くはありません。

ピュアビタミンCはビタミンCをそのままの状態で届けられるので、すぐに効果を発揮することができ、ビタミンC誘導体よりも早く効果を実感できると言われていますが、一方で、刺激を感じることもあるようなので、敏感肌の人は注意が必要です。

有名なものだと、オバジのC20セラムオバジC酵素洗顔パウダーなどにピュアビタミンCが配合されています。

#ビタミンC誘導体

ピュアビタミンCは、直接肌につけても“浸透しにくく、酸化しやすい”というデメリットがあり、とても不安定な成分。それを肌に浸透しやすいように安定化させたものが、「ビタミンC誘導体」です。一般的なビタミンC配合化粧水には、ほとんどがビタミンC誘導体として配合されています。

ビタミンC誘導体は肌に浸透しやすいだけでなく、皮膚の中に浸透してからビタミンCに変化するという特徴を持っています。必要箇所に届いてからようやくビタミンCとしての効果を発揮するので、少し時間がかかってしまうことが欠点。

しかし、最近は技術がどんどん進化して、即効性の高いビタミンC誘導体も増えてきています。

 

ビタミンC誘導体の種類

ビタミンC誘導体は大きく分けて「水溶性ビタミンC誘導体」「油溶性ビタミンC誘導体」に分かれています。基本的には、どちらも「ビタミンC」なので違いはありませんが、皮膚に浸透して効果を発揮するまでの過程が異なります。

#水溶性ビタミンC誘導体

・L-アスコルビン酸2-グルコシド
・リン酸アスコビルNa
・リン酸アスコビルMg
・アスコルビル酸グルコシド
・アスコルビル酸エチル

化粧水に配合されていることが多く、即効性が特長。過剰な皮脂分泌を抑えるため、混合肌~脂性肌向き。逆に、乾燥しやすいので、乾燥肌の人には不向きと言えます。油溶性に比べると持続性が低いことや、高濃度になると刺激を感じやすいことが、デメリットとしてあげられています。

 

#油溶性ビタミンC誘導体

・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)
・ジパルミチン酸アスコビル
・パルミチン酸アスコルビル  

美容液やクリームに配合されることが多く、浸透性が高い&持続力があります。乾燥や刺激を感じにくいため、乾燥肌・敏感肌の人でも使いやすく、脂性肌タイプにはあまり向いていません。水溶性ビタミンC誘導体に比べると即効性が低いのは、デメリットでしょう。

 

進化型ビタミンC誘導体

近年は、「進化型ビタミンC誘導体」「新型ビタミンC誘導体」「最新型ビタミンC誘導体」というような成分名もよく耳にするようになってきました。これらは、上記に挙げた水溶性ビタミンC誘導体や油溶性ビタミンC誘導体の欠点をカバーし、浸透力も持続力も高いビタミンC誘導体とされています。

#パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)

水溶性と油溶性、両方の性質を併せ持つビタミンC誘導体。従来のビタミンC誘導体よりも約100倍の浸透力があると言われており、通称「VC100」とも呼ばれています。

水にも油にもなじみやすいため、様々な化粧品に配合することが出来ます。また、刺激も感じにくいので、肌質を選ぶことなく使用できる、汎用性の高いビタミンC誘導体です。有名な化粧水では、ドクターシーラボのVC100エッセンスローションに配合されています。

ドクターシーラボのVC100ローション

#イソステアリルアスコルビルリン酸2Na(FuncosC-IS)

従来のビタミンC誘導体の約200倍の浸透力があると言われており、「VC200」とも呼ばれています。上で述べた「APPS」よりも浸透力が高く、皮膚内でビタミンCに変換する速度がはやいという特徴があります。

シーボディのVCローションには、このVC200が配合されており、この化粧水は肌に付けた瞬間にしゅわっと泡立ち、浸透の素早さを実感できます。

#3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)

持続力が高い、最新型の水溶性ビタミンC誘導体の一種。そのパワーは、72時間も持続すると言われています。(一般的なビタミンC誘導体の持続時間は12時間~24時間ほど。)

また、上の2つのAPPSとFuncosC-ISを含むビタミンC誘導体は、肌内部で酵素と結合されることによって初めてビタミンCに変換され、その効果を発揮しますので、即効性は高くとも、少なからず変換に時間が必要です。しかし、VCエチルの場合はこの酵素を必要とせず、肌に付けてすぐにビタミンCとしての効果を発揮します。安定性が高く、刺激性は低く、メリットが多いビタミンC誘導体と言えるでしょう。

VCエチルは、ETVOSの薬用アクネVCローションや、ビーグレンのQuSomeローションなどに配合されています。

進化型ビタミンC誘導体

 

結論:
おすすめのビタミンCは「VCエチル」

今回は、ビタミンCの効果や様々なビタミンC誘導体の種類などを紹介してきましたが、結論をいうとビタミンC誘導体の中でも浸透性+持続性に優れた「VCエチル」が一番おすすめ。

VCエチルを配合した化粧水もいくつかありますが、上でも紹介したETVOSの「薬用アクネVCローション」と、ビーグレンの「QuSomeローション」は、特に人気度の高い化粧水なので、こちらの2品から試してみると良いかもしれません。

ぜひ、ビタミンCをうまく取り入れて、大人ニキビや肌荒れに悩まない肌を育ててくださいね!

 

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